現在、ベトナムの人口は1億人に迫る約9900万人です。そんな中、ベトナム人の交通手段はバイク中心から、最近では自動車やGrab・Beeのような配車アプリを使用することも多くなってきました。公共交通機関としての鉄道はこれから整備されていく状況であり、学生や高齢者においてはバスが多く利用されています。
今回は“ベトナムでのバスの乗り方”についてご紹介したいと思います。
基本的にバス停を検索する際、Google Mapを使うことが多いですが、天気・交通の状況によるバスの走行ルートの変更が発生することもあり、ベトナム人はウェブサイト”timbus“や バスアプリ“Tìm buýt” を利用しています。
上記はGoogle mapで検索する手順で、目的地までの手段が表示されますが、基本的に一番上のオプションを選びます。また、各バスには番号がついており、その番号を確認してバスに乗車します。 例えば、上記の画面の場合は、51番のバスで行き、13駅が通過したら目的地に到着するということになります。
こちらはベトナムバス検索専用のアプリで検索する手順です。
左側の画像内の「1」に現在地、「2」に目的地をそれぞれ入力して、「3」の検索ボタンを押すことで、右側の画像のようにバスの詳細ルートが表示されます。
右側の画像では、「1」が現在地、「2」が乗車するバス停、「3」は降車するバス停となっています。地図上の水色のマル印は各バス停を表しています。
どのバスに乗るかを検索後は、バス停に行き、該当する番号のバスに乗車します。距離により、チケットの値段が7.000ドン、8.000ドン、9.000ドンの3種類に分かれますが、市内の移動は基本的に7.000ドンで可能です。
また、定期券も発売されており、学生と社会人用に分かれています。
【学生用】100.000ドン/月 【社会人用】200.000ドン/月
学生用は学割があり社会人用に比べて安く設定されています。
なお、6歳下の子供と60歳以上は”無料”で乗車することが可能です。
定期券の申し込み方法は、バス停の近くにある定期券販売所か”Hanoibus”のウェブサイトで購入できます。電動バスの場合は”Vinfast”のウェブサイトで購入が可能です。
次にバスの乗車について説明します。
バス停にバスが到着した際、できるだけ早く乗車することをお勧めします。中には、気の早い運転手もおり、まだ片足しか乗車していない状態でも出発してしまう場合がありますので、十分に気を付けてください。これは降車時も同様です。 また、高齢者や妊婦がいる場合は、若者は席を譲る習慣があります。ベトナムにおいては、知らずに座ったままでいると周りから譲るように言われたりすることもあります。
ベトナムでバスに乗ったことがない方にとっては少しハードルが高いかもしれませんが、一度乗り方を覚えてしまえばタクシーよりも格段に安く、おすすめの移動手段です。通常のバスは乗り心地が良いとは言いづらいですが、最近では”Vinfast”が運行する電動バスも増えてきており、乗り心地も良いと評判です。今後、鉄道の普及とともに、駅からの交通手段としてバスも発展していくものと思われます。