日本での結婚式は式場で行われるのが定番ですが、ベトナムでは「式場で行なうもの」「実家でおこなうもの」の2種類があります。最近、ハノイやホーチミン、ダナンなどの大きい都市では、結婚式場で行われるケースが多くなっていますが、今回は実家で行う伝統的な結婚式についてご紹介します!
日本人の皆様はベトナムの伝統的な結婚式に参加したことがありますか。ベトナムの伝統的な結婚式に参加すると日本とは少し違う点があるかもしれません。 結婚前には、両家の顔合わせを行う婚約式が行われます。花嫁の家に、花婿とその家族が結納品を持って行きます。婚約の品物としては、『パーン』と呼ばれるもの(キンマの葉とビンロウジュの実で作ったもので食べられる)やお菓子、ワイン、ビール、果物、ケーキ等があり、縁起が良いと言われている5・7・9つに贈り物の数を揃えます。
婚約式が終わると、二人は夫婦になることが認められます。この後、婚約式にもらったパーンを親戚や友達、近所に渡す習慣があります。だいたい婚約式の2週間~1ヶ月後、結婚式を行うのが通例ですが、最近では時間を短縮するために、婚約式のすぐ後に結婚式を行うケースが多くなってきました。
通常、結婚式は2日間かけて花婿と花嫁それぞれの実家にて行われます。 最初の1日目は、花婿と花嫁がそれぞれ自分の実家で、親戚やご近所、友達等を誘ってパーティを行います。
1日目の夜が最も賑やかです。花婿や友達が花嫁の実家に行き、カラオケやダンスをして楽しみます。2日目は花婿をはじめ出席者が、花嫁を実家に迎えに行き、正式に花嫁を家族とすることを伝えてから式が開始となります。
結婚式では主に以下のような内容で行います。
・祖先に祈りをささげる
・花婿の代表者が正式に結婚することを発表
・指輪の交換
・ケーキ入刀
・花婿、花嫁の家族とともにワインで乾杯
・歌などの余興
ベトナムの伝統的な結婚式の場合、家族や親せきが大人数の食事を用意したり、会場の準備などを自分たちで行う必要があるため大変ですが、結婚式の雰囲気をよく感じられるとベトナム人はみんな思っています。